昔話、ウエペケル、ツイタク
むかし むかし あるところに、一羽のワタリガラスがいました。
ワタリガラスは空をとんで、世界の端から端までを見てまわりました。
ある時は、ニンゲンが大地を耕しているのを見たそうです。
またある時は、龍が2匹じゃれあっているところも見たそうです。
そして、太陽が昇る入り口も見たんだそうです。
世界はとても広いところだ、とワタリガラスは言っていました。
A long time ago, there was a raven.
He flew on the sky, and looked to the end of the world.
Once he saw people cultivating the earth.
Another time, He looked at two dragons playing jolly.
And also, looked at the entrance of the sun.
Raven said "The world is very wide."
2012年
紙に鉛筆、色鉛筆、アクリル
額に彫刻、着彩
pencil, colored pencil and acrylic on paper
painted and engraved on frame
56.3 × 44.2 cm
個人蔵
撮影:三村健二
exhibition
"獣たちの声は精霊の声となり、カヌムンは雨を降らし、人々は土地を耕した。"
2012年 island MEDIUM、東京